デジタル大辞泉 「甲州葡萄」の意味・読み・例文・類語 こうしゅう‐ぶどう〔カフシウブダウ〕【甲州×葡×萄】 1 山梨県の甲府市・甲州市を中心とする地方で産出するブドウの総称。2 ブドウの一品種。甲府盆地の特産。果実は明るい紫褐色で、甘味が強い。12世紀ごろ、中国から移入したといわれ、日本で最も古くから栽培。《季 秋》 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「甲州葡萄」の意味・読み・例文・類語 こうしゅう‐ぶどうカフシウブダウ【甲州葡萄】 〘 名詞 〙① 甲斐国(山梨県)に産するブドウ。勝沼(かつぬま)、甲府付近がその主産地。② ブドウの栽培品種の一つ。行基が中国渡来の種子を勝沼の地にまいたのがその起源と伝えられ、また、文治二年(一一八六)雨宮勘解由(かげゆ)が発見し栽培をはじめたものともいう。果実は、房(ふさ)が約三〇センチメートルにも達し、熟すと赤紫色となり白粉をふく。甘味に富み、芳香がある。日本における代表的品種。甲州。[初出の実例]「用意の為に枕許の盆に載せてあった甲州葡萄を十粒程食った」(出典:九月十四日の朝(1902)〈正岡子規〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例