デジタル大辞泉
「甲状腺刺激ホルモン」の意味・読み・例文・類語
こうじょうせん‐しげきホルモン〔カフジヤウセン‐〕【甲状腺刺激ホルモン】
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精選版 日本国語大辞典
「甲状腺刺激ホルモン」の意味・読み・例文・類語
こうじょうせん‐しげきホルモンカフジャウ‥【甲状腺刺激ホルモン】
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甲状腺刺激ホルモン(下垂体前葉ホルモン)
(4)甲状腺刺激ホルモン(thyroid stimulating hormone:TSH)
a.化学構造と生合成
TSHはTSH分泌細胞により分泌され,LH,FSHのαサブユニットと共通の構造を示すαサブユニットとTSHに特異的なβサブユニットからなる糖蛋白質ホルモンである.αサブユニットは92個のアミノ酸残基からなり,βサブユニットは112個のアミノ酸残基からなり,ともに糖鎖を有し,後者の構造特異性がホルモン作用の特異性を規定している.両サブユニットは異なった遺伝子から前駆体を経て生合成され,両者が二量体を形成してその作用を発現する.
b.作用
TSHは甲状腺濾胞細胞に存在する細胞膜を7回貫通するG蛋白質共役型受容体に結合して,濾胞細胞の増高,濾胞細胞のヨード摂取,サイログロブリンの生合成,コロイド滴の形成,甲状腺ホルモンの生合成および分泌の促進作用や甲状腺の重量増加作用を示す.
c.分泌調節
TSHの分泌は視床下部のTRHにより促進され,SRIHやドパミンにより抑制される(図12-2-4).TRHはαサブユニットとβサブユニットの遺伝子の発現を同等に促進する.視床下部からのTRH分泌と下垂体からのTSH分泌は甲状腺ホルモンによる負のフィードバック機序による抑制的調節を受けているが,下垂体の方がより強い調節を受けている.TSHの分泌は夜間睡眠前に増加し午前0時頃に最高値になり,昼前に最低値になる日内変動を示す.[芝﨑 保]
出典 内科学 第10版内科学 第10版について 情報
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甲状腺刺激ホルモン
こうじょうせんしげきほるもん
甲状腺の機能の発達、維持(甲状腺ホルモンの合成・放出)に関与する下垂体前葉ホルモンで、TSH(thyroid stimulating hormoneの略)と表記されることが多い。TSHは糖タンパクで、α(アルファ)とβ(ベータ)の2本の鎖からできている。分子量は2万5000~2万8000で、ホルモンとしての活性部位はβ鎖にある。正常なヒトの血漿(けっしょう)中ではTSHの濃度は1ミリリットル当り5ナノグラム以下で、分泌されたホルモンは代謝されて1時間たらずで半減してしまう。
[菊山 栄]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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甲状腺刺激ホルモン
こうじょうせんしげきホルモン
thyroid stimulating hormone; TSH
向甲状腺ホルモン thyrotrophic hormone; thyrotropinともいう。下垂体前葉から分泌され,甲状腺の機能を促進するホルモン。甲状腺ホルモンは下垂体前葉に作用して,甲状腺刺激ホルモンの分泌を抑制していて互いにバランスを保っている。甲状腺機能亢進症では TSHは抑制され,反対に低下症の場合には刺激されて分泌がふえることが多い。 TSHは糖蛋白質でガラクトサミン,グルコサミンを含んでいる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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甲状腺刺激ホルモン
チロトロピンともいう.下垂体前葉から分泌されるペプチドホルモンで,甲状腺に作用し,甲状腺細胞の増殖や甲状腺ホルモンの分泌を促進する.甲状腺ホルモンが下垂体前葉に働くと,このホルモンの分泌が抑制される.
出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報
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甲状腺刺激ホルモン (こうじょうせんしげきホルモン)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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百科事典マイペディア
「甲状腺刺激ホルモン」の意味・わかりやすい解説
甲状腺刺激ホルモン【こうじょうせんしげきホルモン】
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世界大百科事典(旧版)内の甲状腺刺激ホルモンの言及
【TSH】より
…甲状腺刺激ホルモンthyroid‐stimulating hormoneまたはチロトロピンthyrotropinともいう。[甲状腺]の形態と機能の維持に最も重要な役割を果たしているホルモンである。…
【脳下垂体】より
…
[前葉と前葉ホルモン]
腺下垂体の前葉からは数多くのホルモンが分泌されるが,現在までに完全にわかっているものは6種類である。すなわち,成長ホルモン,プロラクチン,副腎皮質刺激ホルモン,甲状腺刺激ホルモン,卵胞刺激ホルモン,黄体形成ホルモンである。このほか最近の説では[リポトロピン],[エンドルフィン],エンケファリンも分泌されるという。…
※「甲状腺刺激ホルモン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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