白沢宿(読み)しらさわしゆく

日本歴史地名大系 「白沢宿」の解説

白沢宿
しらさわしゆく

[現在地名]河内町白沢

宇都宮で日光街道より分岐した奥州街道の最初の宿駅。江戸より三〇里四町余、宇都宮宿へ二里二八町余、氏家うじいえ宿へ一里半に位置した。宿村大概帳に「此宿往還拘り候節ハ白沢宿と相唱、地方ニ付候節ハ白沢村・上岡本村と相分候由」とあるように、白沢村・上岡本かみおかもと村二村で当宿を形成した。近世初期は「白沢南町ならびに西町と申す谷津にて候」(福田文書)とあるように、集落はあったが低湿地帯で交通の要所ではなかった。関ヶ原の戦後、会津上杉攻めに向かう徳川軍を案内して無事に鬼怒川を渡河させた吉例により、公儀へ願出て往還馬継宿を仰せつけられ、また慶長一〇年(一六〇五)に公儀より源六郎を問屋に仰せつけられた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android