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白猪屯倉 しらいのみやけ

百科事典マイペディアの解説

白猪屯倉【しらいのみやけ】

吉備(きび)国に設置された屯倉。《日本書紀》によれば,欽明朝に〈吉備五郡〉に白猪屯倉が置かれ,さらにその後〈白猪田部丁籍(しらいのたべのよほろのふみた)〉が検定されて〈田戸(たべ)〉とされた。この検定のために派遣された王胆津(おういつ)はこの功により〈白猪史(しらいのふひと)〉の姓(かばね)を与えられ,〈田令(たつかい)〉となった。敏達朝には白猪屯倉と田部が増されて〈田部名籍〉が白猪胆津に授けられた。白猪屯倉の比定地としては諸説があり,美作国大庭(おおば)郡,吉備北部山間部などが通説であるが,備前国児島(こじま)郡に置かれたとされる児島屯倉と同一のものとみる説もある。

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世界大百科事典 第2版の解説

しらいのみやけ【白猪屯倉】

《日本書紀》の欽明紀,敏達紀にみえるミヤケ(屯倉)。欽明16年7月壬午条によると,大臣蘇我稲目らを派遣して〈吉備五郡〉に〈白猪屯倉〉を置き,ついで同30年1月辛卯条では,田部(たべ)を置いてから年数がたち,一定年齢に達しても籍からもれて課を免れるものが多いので,王辰爾の甥の胆津を派遣して〈白猪田部丁籍〉を検定せしめた。そこで胆津は〈白猪田部丁者〉を検閲し,詔によって籍を定め〈田戸〉とした。天皇は胆津の定籍の功を嘉して,〈白猪史〉の姓を賜って〈田令(たつかい)〉とし,さきに児島郡に置いた屯倉の〈田令〉の〈葛城山田直瑞子〉の副とした。

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