百王(読み)ヒャクオウ

デジタル大辞泉 「百王」の意味・読み・例文・類語

ひゃく‐おう〔‐ワウ〕【百王】

多くの王。代々の王。
「―相続し」〈・序〉
数えて百代の王。
人代となりて神武天皇御後、―と聞こゆる」〈愚管抄・三〉

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精選版 日本国語大辞典 「百王」の意味・読み・例文・類語

ひゃく‐おう‥ワウ【百王】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 代々の王。代々の天子。はくおう。
    1. [初出の実例]「鏡を懸け珠を吐きて百王(ひゃくわう)相ひ続きて」(出典古事記(712)序)
    2. [その他の文献]〔荀子‐不苟〕
  3. 百代の王。数えて百代の天皇。平安時代末期・鎌倉時代、天皇は百代で尽きるという百王説が広まった。
    1. [初出の実例]「神武天皇の御後、百王ときこゆる、すでにのこりすくなく八十四代にも成りにけるなかに」(出典:愚管抄(1220)三)

はく‐おう‥ワウ【百王】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「はく」は「百」の漢音 ) 百代の帝王。代々の天子。また、多くの王。ひゃくおう。
    1. [初出の実例]「神の代十二代の跡をうけ、人代百王(ハクわう)帝祖なり」(出典:屋代本平家(13C前)五)

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