盤踞(読み)バンキョ

デジタル大辞泉 「盤踞」の意味・読み・例文・類語

ばん‐きょ【盤×踞/××踞】

[名](スル)
根を張って動かないこと。わだかまること。「胸中に―する疑念
両者の間に比叡山が―しているので」〈谷崎・少将滋幹の母〉
その地方一帯に勢力を張っていること。「陸奥に―した一族

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精選版 日本国語大辞典 「盤踞」の意味・読み・例文・類語

ばん‐きょ【盤踞・蟠踞・蟠拠】

  1. 〘 名詞 〙
  2. かがんでうずくまること。わだかまること。しっかりと根をはること。〔漢語便覧(1871)〕
    1. [初出の実例]「余が胸中に幡拠せる感慨の幾分を」(出典:蓬莱曲(1891)〈北村透谷〉序)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐古柏行〕
  3. 広い土地を占めて勢力をふるうこと。
    1. [初出の実例]「度密尼幹(ドミニカン)派は薩摩に蟠拠し、弗良失幹(フランシスカン)派は江戸に占居し」(出典:文明東漸史(1884)〈藤田茂吉内篇)

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普及版 字通 「盤踞」の読み・字形・画数・意味

【盤踞】ばんきよ

根を張る。唐・杜甫〔古柏行〕詩 として盤踞し、地を得と雖も 冥冥(めいめい)たる高、烈風多し 扶持するは、自(おのづか)ら是れの力 正直、元の功に因る

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