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目黒のさんま

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デジタル大辞泉プラスの解説

目黒のさんま

古典落語の演目のひとつ。七代目春風亭柳橋が得意とした。オチは考えオチ。主な登場人物は、殿様。

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

目黒のさんま

江戸の古典落語の一つ。殿様は目黒の農家で食べたサンマの味が忘れられず、日本橋魚河岸から取り寄せたが、家臣が気を使って脂や骨を抜いたため味はいま一つ。そこで殿様が「サンマは目黒に限る」と言ったという話。

(2009-09-05 朝日新聞 朝刊 宮城全県 2地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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世界大百科事典 第2版の解説

めぐろのさんま【目黒のさんま】

落語。殿様が,江戸の郊外目黒まで家来と馬で来て空腹を覚えた。殿様は,近くの農家で焼くサンマのにおいをかいで食べたくなり,サンマで食事をして美味をよろこんで屋敷へ帰った。サンマの味が忘れられない殿様は,食膳に出すよう所望した。調理係は,脂(あぶら)が多くては殿様のからだにさわると思い,脂を抜いて団子にして吸物に入れたので出しがらのような味。がっかりして,〈いずれから取りよせた?〉,〈日本橋魚河岸にござります〉。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

目黒のさんま
めぐろのさんま

落語。ある大名が秋の野駆(のが)けに目黒へ出かけ、昼どきになったので空腹を覚えた。そのとき付近の農家で焼いていたサンマのにおいが殿様の食欲をそそった。殿様は家来と農家に入り、食事を所望してサンマを大いに食べた。すこぶる美味であった。その後、殿様はサンマの味がどうしても忘れられず、食膳(しょくぜん)に供えるよう強く要望した。これを聞いて驚いた調理係の者は上等のサンマを取り寄せ、蒸してすっかり脂肪を抜いたものを出した。殿様は失望し「これがサンマか、ほんとうか、いずかたより仕入れたか」「日本橋は魚河岸(うおがし)にございます」「なに、魚河岸? それでいかん、サンマは目黒に限る」。2代目柳家小さんは、殿様を松平出羽守(でわのかみ)としていたが、普通は「さる大名」で口演する。8代目林家正蔵(しょうぞう)(彦六)のように「将軍家」で口演する型もある。もっともよく知られる落語の一つ。[関山和夫]

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