看看踊(読み)カンカンオドリ

デジタル大辞泉 「看看踊」の意味・読み・例文・類語

かんかん‐おどり〔‐をどり〕【看看踊(り)】

清楽しんがく伴奏とし、清国人の扮装でおどる踊り長崎で起こり、化政期(1804~1830)に江戸大坂で大流行した。明治時代法界節はこの流れ。名称は「かんかんのう云々うんぬん」の歌詞による。唐人踊り。看看兮かんかんのう

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精選版 日本国語大辞典 「看看踊」の意味・読み・例文・類語

かんかん‐おどり‥をどり【看看踊】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かんかんのう云々」といって踊ったところから生じた呼び名。中国の清楽(しんがく)の、看看兮(かんかんええ)とうたいはじめる九連環から出たものという ) 江戸時代、長崎から流行した中国風の踊り。文政三年(一八二〇)ごろ、大坂堀江の荒木座で、長崎の人が中国人の衣装をつけ、鉄鼓、胡弓蛇皮線太鼓などの伴奏に合わせて興行してから大流行し、文政五年二月には禁止令が出たほどであったが、明治時代まで存続した。唐人踊。かんかん。看看兮(かんかんのう)
    1. 看看踊〈雲錦随筆〉
      看看踊〈雲錦随筆〉
    2. [初出の実例]「長崎看々踊(クヮンクヮンオドリ)でおいとまとしやせう」(出典洒落本・青楼快談玉野語言(1822)発端)

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