20世紀日本人名事典 「真下信一」の解説
真下 信一
マシタ シンイチ
昭和期の哲学者 名古屋大学名誉教授;多摩美術大学名誉教授。
- 生年
- 明治39(1906)年10月24日
- 没年
- 昭和60(1985)年2月9日
- 出生地
- 京都府福知山市
- 別名
- 筆名=秋田 徹
- 学歴〔年〕
- 京都帝国大学文学部哲学科〔昭和4年〕卒業
- 経歴
- 昭和7年唯物論研究会に参加。8年同志社予科教授となるが、12年治安維持法違反で検挙される。戦後は一高教授を経て、23年名大文学部教授に就任。同学部長を経て、45年定年退官し、50年まで多摩美大学長を務めた。ヘーゲルやマルクスの研究で知られる一方、戦後知識人の間で起こった“主体性”論争に自ら加わり、’60年安保では戦争反対の立場から若者に多大の影響を与えた。著書に「学問と人間」「人間の理性」「理性とヒューマニズム」などがあり、ヘーゲル全集「小論理学」「哲学史」などの翻訳もある。他に「真下信一著作業」(全5巻 青木書店)。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報