着付け(読み)キツケ

デジタル大辞泉 「着付け」の意味・読み・例文・類語

き‐つけ【着付け】

衣服、特に和服をきちんと着ること。また、人にきちんと着せること。「着付け教室
着なれていること。「着付け羽織で出かける」
歌舞伎衣装で、上着のこと。
能楽の衣装で、狩衣かりぎぬ法被はっぴ水衣みずごろも唐織などの下に着る小袖

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「着付け」の意味・わかりやすい解説

着付け
きつけ

元来,衣服を身体に「着 (せ) 付ける」の動名詞で,さまざまな語義がある。一般的には,きものや衣装を自分または他人に体裁よく着せること,およびその仕方や方法をいうが,着せる人 (着付ける人) そのものをさすこともある。また,着た具合や着こなし方,あるいは着慣れていること,およびその衣服をさすことがある。「着付けの羽織」などがこの例である。特殊な例では,歌舞伎や能などの衣装で,小袖形式の衣服を帯を締めて内側に着ること,およびそのきものをさす。いずれにせよ,単純簡潔な和服では,着装することそのものがきわめて重要な一つの操作であり,技術になっている点が特徴といえる。

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