デジタル大辞泉 「水衣」の意味・読み・例文・類語 みず‐ごろも〔みづ‐〕【水衣】 能装束の一。単ひとえの広袖で衽おくみのある上衣。僧侶や尉じょう・姥うば・男・女・子方などに広く用いる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「水衣」の意味・読み・例文・類語 すい‐い【水衣】 〘 名詞 〙① 青いこけ。あおごけ。青苔(せいたい)。[初出の実例]「水衣苔自織、天鑑霧无レ迷」(出典:菅家文草(900頃)一・賦得詠青)[その他の文献]〔張協‐雑詩十首・其十〕② 水くみや水仕事などをするとき着る衣。みずごろも。③ 紗(しゃ)などの薄地を用いた直垂の一種。みずごろも。[初出の実例]「何れも広袖着流し、水衣(スヰイ)、兜巾、篠懸、半大口にて」(出典:歌舞伎・御摂勧進帳(1773)五立口) みず‐ごろもみづ‥【水衣】 〘 名詞 〙 能装束の一つ。直垂形式の平絹(へいけん)の上衣。丈は膝ぐらいまでのもの。旅姿や、漁夫・樵(きこり)などの仕事着、または僧衣に用いる。[初出の実例]「練貫に水衣、玉襷あげ、薪おひ、杖つゐて」(出典:申楽談儀(1430)序) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の水衣の言及 【黒衣】より …いわば〈影〉の存在である。ただし,雪の場面では白い衣装の〈雪衣(ゆきご)〉,水中・海・川の場面では〈水衣(みずご)〉や〈浪衣(なみご)〉と,黒では目だつので舞台装置にあった保護色の衣装を着る場合もある。黒衣は原則として幹部俳優の門弟や下廻りの役者がつとめる。… ※「水衣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by