矢野道也(読み)ヤノ ミチヤ

20世紀日本人名事典 「矢野道也」の解説

矢野 道也
ヤノ ミチヤ

明治〜昭和期の印刷研究家



生年
明治9年1月(1876年)

没年
昭和21(1946)年6月23日

出生地
宮城県仙台

学歴〔年〕
東京帝大工科大学応用化学科〔明治33年〕卒

学位〔年〕
工学博士〔大正8年〕

経歴
明治33年内閣印刷局入所。印刷部長、抄紙部長、研究所長となった。この間明治40年欧米の印刷事情を視察紙幣、銀行券などの改良尽力活版印刷を指導。昭和3年日本印刷学会創立を提唱、初代委員長会長。一方東京高等工業学校、東京美術学校、東京高等工芸学校で印刷術、色彩学を講義。工業規格統一調査会に紙の仕上げ寸法の規格化原案を提案した。著書に「色彩学」「印刷術」「印刷術発達史」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「矢野道也」の意味・わかりやすい解説

矢野道也
やのみちや

[生]1876.1.30. 仙台
[没]1946.6.23. 八幡
日本の印刷工業に科学的研究を導入した工学者。東京大学応用化学科卒業 (1900) 。大蔵省印刷局に入り,1945年6月退官。この間,紙幣,銀行券などの有価証券類の製造,官報その他,重要活版印刷物の作成を研究指導し,19年工学博士。 28年6月日本印刷学会の創立を提唱して,初代会長に就任。印刷技術者の教育に熱意もち,東京高等工芸,東京高等工業,東京美術の各学校で,色彩学,印刷術などの講義を行なった。印刷関連の著書が多い。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「矢野道也」の解説

矢野道也 やの-みちや

1876-1946 明治-昭和時代前期の印刷工学者。
明治9年1月30日生まれ。内閣印刷局にはいる。欧米の先進技術をまなび,紙幣・有価証券の改良,紙の仕上がり寸法規格の原案作成など,印刷術の体系化につくす。印刷学会を創設し,委員長,会長をつとめた。昭和21年6月23日死去。71歳。宮城県出身。東京帝大卒。著作に「印刷術」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「矢野道也」の解説

矢野 道也 (やの みちや)

生年月日:1876年1月30日
明治時代-昭和時代の印刷工学者
1946年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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