世界大百科事典 第2版「知夫[村]」の解説 ちぶ【知夫[村]】 島根県隠岐郡,隠岐諸島島前(どうぜん)の最南端,知夫里(ちぶり)島と周辺の小さな無人島からなる村。人口802(1995)。知夫里島は標高325mのアカハゲ(赤禿)山を最高地点とする急峻な山が連なって海岸線まで迫り,海岸線は出入りが多く,風海食によって形成された断崖が続いている。半農半漁で,出稼者が多い。近世に隠岐の特徴的な農法であった牧畑(まきはた)は農業への依存度の減少と離村や出稼ぎの増加によって急激に衰退した。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報