知夫里島(読み)ちぶりじま

精選版 日本国語大辞典 「知夫里島」の意味・読み・例文・類語

ちぶり‐じま【知夫里島】

島根県北部、隠岐諸島島前(どうぜん)南西部の島。古くは「千波」と書かれ、隠岐国入口であった。海岸海食崖景観が美しく、西海岸天然記念物知夫赤壁がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「知夫里島」の意味・わかりやすい解説

知夫里島
ちぶりしま

島根県北東部、隠岐(おき)諸島の島前(どうぜん)南西部にある島。知夫村に属す。面積13.70平方キロメートル。粗面玄武岩からなり、中央南部を除いて全島が急峻(きゅうしゅん)な山地で、赤禿(あかはげ)山(325メートル)などがある。海岸部は多く海食崖(がい)を形成し、西海岸には国指定名勝・天然記念物の知夫赤壁(ちぶのせきへき)がある。高さ50~200メートルの海食を受けた断崖が約1キロメートル続き、崖下には二段の海岸段丘があり、その上に波食甌穴(おうけつ)や海食溝などがある。人口663(2009)。

飯田 光]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「知夫里島」の意味・わかりやすい解説

知夫里島
ちぶりじま

島根県隠岐諸島,島前の南西部にある島。全島が知夫村。古くは「千波島」と記され,赤灘瀬戸で西ノ島と,大口で中ノ島とへだてられている。粗面玄武岩が広く分布し,西岸に名勝,天然記念物知夫赤壁 (ちぶりせきへき) がある。南端の知夫港は本土に最も近く島前の入口にあたる。面積 13.68km2。人口 718 (2000) 。

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デジタル大辞泉プラス 「知夫里島」の解説

知夫里島

島根県隠岐郡知夫村(ちぶむら)、隠岐諸島の南端に位置する島。「ちぶりじま」と読む。島名は旅の安全を守る神「道触(ちふり)の神」に由来するとされる。同諸島の4つの有人島のひとつで、面積は約13.7平方キロメートル。島の西側の海岸は「赤壁」と呼ばれる大岸壁で、国の名勝かつ天然記念物に指定されている。

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世界大百科事典(旧版)内の知夫里島の言及

【隠岐】より

…島根県北東部,日本海に浮かぶ諸島。ほぼ円形の島後(どうご)と南西の知夫里(ちぶり)島,中ノ島,西ノ島(この3島を島前(どうぜん)という)の4島のほか,約180の小島からなる。かつて島後は周吉(すき),穏地(おち)の2郡,島前は知夫,海士(あま)の2郡に分かれていたが,1969年4郡を合併して全域を隠岐郡と改称した。…

【知夫[村]】より

…島根県隠岐郡,隠岐諸島島前(どうぜん)の最南端,知夫里(ちぶり)島と周辺の小さな無人島からなる村。人口802(1995)。…

※「知夫里島」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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