石井神社(読み)いしいじんじや

日本歴史地名大系 「石井神社」の解説

石井神社
いしいじんじや

[現在地名]琴平町苗田

古川ふるかわ鎮座する。祭神は田心姫命・湍津姫命・市杵島姫命・誉田別命・足長彦命・気長足姫命・仲姫命の七柱。旧村社。社伝によれば、もとこの地に石井とよぶ出水があったために神を祀り、石井神社と称したという。天元五年(九八二)八幡大神を勧請して相殿に祀り石井八幡と称し、天和三年(一六八三)再興したという。門前にある境内末社稲生いなお神社の祭神は保食神。稲生神社記(金関家蔵)によれば、稲生神が幼児に「承保元年この地に現れたる五穀の神なり。村人喜びて祠を建てていつく所なり。社に近きあたりの田、秋に稲を刈りたる株より、春にいたれば苗を生じ立つるに、村人いたく有難がりて、この地を苗田という」と告げた。


石井神社
いしいじんじや

[現在地名]日田市石井 天野

天野てんのに鎮座。石井大明神・石井神祠・大明神宮とも称し、祭神は古くは止波宿禰で、現在は仁徳天皇・八千矛神を合祀。旧村社。創建年代は未詳であるが、永享三年(一四三一)銘の棟札に石井大明神宮とあり、大願主は大蔵安芸守永秀。もと刃連ゆきい田島たしまの会処宮として祀られていたが(豊後国志)、延喜一一年(九一一)郡司大蔵永弘が石井郷剣納けんのう山に移したという(豊西記)所蔵銅鉾は嘉禄元年(一二二五)津江つえ山の住人が掘出したものの一つとされ(「百錬抄」安貞二年七月六日条)、県指定文化財。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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