石原 裕次郎(読み)イシハラ ユウジロウ

20世紀日本人名事典の解説

石原 裕次郎
イシハラ ユウジロウ

昭和期の俳優 石原プロ代表取締役。



生年
昭和9(1934)年12月28日

没年
昭和62(1987)年7月17日

出生地
兵庫県神戸市須磨区大手町

学歴〔年〕
慶応義塾大学法学部〔昭和31年〕中退

主な受賞名〔年〕
エランドール賞〔昭和31年〕,ブルーリボン賞新人賞(第8回・昭32年度),ブルーリボン賞企画賞(第14回・昭38年度),日本レコード大賞特別賞(第9回 17回 29回)〔昭和42年 50年 62年〕,ゴールデン・アロー賞話題賞(第19回・昭56年度),日本有線大賞特別賞(第14回)〔昭和56年〕,日本レコード大賞ロング・セラー賞(第23回)〔昭和56年〕「ブランデー・グラス」,日本有線大賞特別賞(第14回)〔昭和56年〕,毎日映画コンクール特別賞(第42回・昭62年度),日本ゴールドディスク大賞(第2回・ベストアルバム賞・ベストアーティスト賞)〔昭和62年〕,ゴールデン・アロー賞特別功労賞(第25回)〔昭和63年〕,ブルーリボン賞特別賞(第30回・昭62年度)〔昭和63年〕,日本アカデミー賞会長特別賞(第11回)〔昭和63年〕

経歴
湘南で育ち、高校時代はバスケットボールの選手。昭和31年、兄・慎太郎が書いた小説の映画化作品・日活「太陽の季節」でデビューし、一躍スターに。33年「嵐を呼ぶ男」は空前のヒットで裕次郎ブームを巻きおこす。代表主演作に「狂った果実」「陽のあたる坂道」「あいつと私」「銀座の恋の物語」「赤いハンカチ」など。35年北原三枝と結婚。次第にアクション物を離れ、38年石原プロ設立後は製作も手がける。47年「太陽にほえろ!」以来活動の中心はテレビに。歌手としてもヒット曲多数。56年胸部大動脈瘤の発作を起こし、一時は生命を危ぶまれたが無事回復、テレビ出演などで活動を再開。しかし61年にはレギュラー番組を降板し、以後療養につとめていたが62年7月死去。平成2年映画殿堂入り。9年昭和を代表する三大スーパースターの一人として郵便記念切手となる。11年の13回忌法要には8万人以上が参列した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

新撰 芸能人物事典 明治~平成の解説

石原 裕次郎
イシハラ ユウジロウ


職業
俳優

肩書
石原プロ代表取締役

生年月日
昭和9年 12月28日

出生地
兵庫県 神戸市須磨区大手町

学歴
慶応義塾大学法学部〔昭和31年〕中退

経歴
神戸で生まれ、3歳のとき山下汽船の社員であった父の転勤で小樽に移り住む。さらに小学校2年の時には父が同社の重役となったため、神奈川県逗子に転居し、湘南で青春時代を送った。高校時代はバスケットボールに打ち込むが、練習中に左足を怪我して選手を断念。またこの頃にはヨットにも熱中し、生涯を通じての趣味となった。昭和28年慶応義塾大学文学部に進学。31年同大を中退し、俳優となるため大手映画会社のオーディションを受け、日活のプロデューサーであった水の江滝子の眼に止まり、兄・石原慎太郎が書いたベストセラー小説の映画化「太陽の季節」で俳優デビュー。この時は端役としての出演であったが、いわゆる“太陽族”を地で行く生き様とダイナミックな魅力が注目され、同年の中平康監督「狂った果実」では、原作者の慎太郎が彼を主演とすることを条件に映画化を許可したという経緯もあって主役に抜擢された(共演はのちに夫人となる北原三枝)。同作では慎太郎作詞、佐藤勝作曲による同名の主題歌も歌い、歌手としてもデビューを果たしている。以後、“太陽族”から孤独な若者というイメージに転換して青春ものからアクションまで縦横に活躍、32年の蔵原惟繕監督「俺は待ってるぜ」、井上梅次監督「嵐を呼ぶ男」、33年の舛田利雄監督「錆びたナイフ」などが空前のヒットとなり、同世代の若者を中心に強い支持を得た。35年北原三枝(石原まき子)と結婚。やがて年齢的なものもありハードなアクションから離れ、蔵原監督「銀座の恋の物語」「憎いあンちくしょう」、舛田監督「花と竜」、野村孝監督「夜霧のブルース」などメロドラマ、ムードアクション、文芸ものなどを意欲的に演じるようになった。38年石原プロモーションを設立してからは製作も手がけるようになり、同年第一作として市川崑監督、自身主演の「太平洋ひとりぼっち」を製作。これは堀江謙一のヨットによる太平洋横断記を原作としたもので、石原の2時間余りに及ぶ一人芝居や市川の演出も高く評価され、芸術祭賞を受賞した。43年には三船プロと共同で製作した石原、三船敏郎、滝沢修、佐野周二、高峰三枝子ら新旧スター大共演による熊井啓監督「黒部の太陽」が大ヒット。その他にも同プロで「城取り」「栄光への5000キロ」「富士山頂」「ある兵士の賭け」「影狩り」などをプロデュース及び主演している。47年日本テレビ系列の「太陽にほえろ!」を製作・出演して以降は活動の中心をテレビに移し、同作を15年以上続くロングヒット作としたほか、「西部警察」「大都会」などの刑事ものを手がけて人気を集めた。56年胸部大動脈瘤の発作を起こし、一時は生命を危ぶまれたが回復し、活動を再開。しかし61年にはレギュラー番組を降板し、62年7月死去。晩年は「太陽にほえろ!」における藤堂係長の“ボス”という愛称で知られる通り、重厚で堂々たる役柄が多かった。平成2年映画殿堂入り。9年昭和を代表する3大スーパースターの一人として郵便記念切手となった。他の代表的な映画出演作に井上梅次監督「勝利者」「夜の牙」「明日は明日の風が吹く」、田坂具隆監督「乳母車」「陽のあたる坂道」、川島雄三監督「幕末太陽伝」、蔵原監督「風速40米」、中平監督「紅の翼」「あいつと私」、舛田監督「赤いハンカチ」、ケン・アナキン監督「素晴らしきヒコーキ野郎」など。歌手としての代表曲に「嵐を呼ぶ男」「銀座の恋の物語」「夜霧よ今夜もありがとう」「勇者たち」「ブランデーグラス」などがある。11年の13回忌法要には約20万人、21年の23回忌法要には約12万人が訪れるなど、多くのファンに愛され続けている。

受賞
エランドール賞〔昭和31年〕,ブルーリボン賞新人賞(第8回 昭和32年度),ブルーリボン賞企画賞(第14回 昭和38年度),日本レコード大賞特別賞(第9回・17回・29回)〔昭和42年・50年・62年〕,ゴールデン・アロー賞話題賞(第19回 昭和56年度),日本有線大賞特別賞(第14回)〔昭和56年〕,日本レコード大賞ロング・セラー賞(第23回)〔昭和56年〕「ブランデー・グラス」,日本有線大賞特別賞(第14回)〔昭和56年〕,日本ゴールドディスク大賞(第2回 ベストアルバム賞・ベストアーティスト賞)〔昭和62年〕,ゴールデン・アロー賞特別功労賞(第25回)〔昭和63年〕,毎日映画コンクール特別賞(第42回 昭和62年度),ブルーリボン賞特別賞(第30回 昭和62年度)〔昭和63年〕,日本アカデミー賞会長特別賞(第11回)〔昭和63年〕

没年月日
昭和62年 7月17日 (1987年)

家族
兄=石原 慎太郎(東京都知事・作家),妻=石原 まき子(女優 芸名=北原三枝)

伝記
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出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

367日誕生日大事典の解説

石原 裕次郎 (いしはら ゆうじろう)

生年月日:1934年12月28日
昭和時代の俳優;歌手
1987年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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