石油機関(読み)セキユキカン

デジタル大辞泉 「石油機関」の意味・読み・例文・類語

せきゆ‐きかん〔‐キクワン〕【石油機関】

石油およびガソリン重油灯油軽油などを燃料とする内燃機関石油エンジンオイルエンジン石油発動機

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精選版 日本国語大辞典 「石油機関」の意味・読み・例文・類語

せきゆ‐きかん‥キクヮン【石油機関】

  1. 〘 名詞 〙 石油を燃料とする内燃機関。ガソリン、灯油、軽油、重油などを空気混入、シリンダー内で爆発燃焼させて動力を発生させる機関。石油エンジン。石油発動機。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「石油機関」の意味・わかりやすい解説

石油機関
せきゆきかん

ガソリンより気化性の低い灯油、軽油を燃料とする内燃機関。気化器で燃料を霧状にし、加熱して気化させ、電気火花で点火する。初期にはガス機関に石油燃料を供給するものが開発された。霧状燃料を気化させるために吸気加熱が必要で、このため吸入混合気重量が減少し、圧縮比を低くするため出力、熱効率ともに低下する。しかし、燃料の引火性が低く安全なため、農業用、漁船用の小形機関として多く使用されている。ほとんどが四行程、単気筒機関で、10馬力程度である。始動を容易にし、吸気加熱を確実にするためガソリンと石油の二つのタンクをもち、始動をガソリンで行い、のちに石油に切り替える。吸気加熱は排気で行い、燃焼室内にも蒸発用の赤熱板をもつ。

[吉田正武]

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百科事典マイペディア 「石油機関」の意味・わかりやすい解説

石油機関【せきゆきかん】

灯油または軽油を燃料とする火花点火機関。本質的にはガソリンエンジンと同様であるが,排気による吸気加熱装置を設けて気化をよくするなど,燃料の特性上構造はやや異なる。燃料が安価で取扱いが容易なことなどが特徴で,農業用や小型船用の単気筒,10馬力以内のものが実用されている。

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