ガソリンより気化性の低い灯油、軽油を燃料とする内燃機関。気化器で燃料を霧状にし、加熱して気化させ、電気火花で点火する。初期にはガス機関に石油燃料を供給するものが開発された。霧状燃料を気化させるために吸気加熱が必要で、このため吸入混合気重量が減少し、圧縮比を低くするため出力、熱効率ともに低下する。しかし、燃料の引火性が低く安全なため、農業用、漁船用の小形機関として多く使用されている。ほとんどが四行程、単気筒機関で、10馬力程度である。始動を容易にし、吸気加熱を確実にするためガソリンと石油の二つのタンクをもち、始動をガソリンで行い、のちに石油に切り替える。吸気加熱は排気で行い、燃焼室内にも蒸発用の赤熱板をもつ。
[吉田正武]
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