出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
大国が海軍力による威嚇(いかく)の助けをかりて,小国に対して自己の権益を押しつける外交手段。アヘン戦争などに際してイギリスが中国に行ったのがその典型的な例であるが,帝国主義時代にはいずれの列強もこの手段に訴えることが多かった。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…米,ソ(現,ロシア連邦),中,仏,英の各核保有国はSLBM搭載の潜水艦(一部非核動力)を配備してきた。
[平時の機能]
平時には,(1)航海,通商,漁業,在外居留民,在外権益などの保護,(2)遠隔の地に海軍を派遣し,海軍力のプレゼンス(顕示)により政治的影響力を行使するいわゆる砲艦外交などにたずさわる。(1)に関しては,主として自国の沿岸海域で,航海の安全,警備,救難,漁業保護,密輸取締りなどを任務とする沿岸警備隊を海軍組織とは別にもつ国がある。…
…力の強い側は弱い側に対してしばしばこのやり方を行使する。〈砲艦外交〉はその典型的なもので,第2次大戦前に列強は揚子江上に砲艦を遊弋(ゆうよく)させ,その武力のにらみで中国側の要求を押さえこみ,また自国の居留民や経済権益の保護をはかっていた。しかしこうなると,外交と軍事力行使は政策手段として紙一重となる。…
※「砲艦外交」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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