硫化カルシウム(読み)リュウカカルシウム

化学辞典 第2版 「硫化カルシウム」の解説

硫化カルシウム
リュウカカルシウム
calcium sulfide

CaS(72.14).酸化カルシウムを赤熱して硫化水素を通じると得られる.無色の立方晶系結晶.密度2.56 g cm-3.2000 ℃ 以上で分解する.乾燥空気中で酸化されてチオ硫酸カルシウムを生じる.湿った空気中では水分と二酸化炭素を吸収して硫化水素を発生する.水に微溶.水溶液は加水分解して硫化水素カルシウムCa(HS)2と水酸化カルシウムを生じ,アルカリ性を示す.酸を作用させると硫化水素を発生する.ほかに四硫化物,五硫化物がある.脱毛作用があるので皮なめしに用いられる.そのほか,潤滑油添加剤,電子エミッター材料,蛍りん光体としてペイントニスの成分などに用いられる.また,多硫化物は農業用殺虫殺菌剤(石灰硫黄合剤)として用いられる.[CAS 20548-54-3]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「硫化カルシウム」の意味・わかりやすい解説

硫化カルシウム
りゅうかカルシウム
calcium sulfide

化学式 CaS 。硫化水素と水素の混合気流中で炭酸カルシウムを 1000℃に加熱すると生成する。無色立方晶系結晶,2000℃以上で分解。比重 2.8,無定形のものは比重 2.25。湿った空気中では硫化水素臭がある。冷水にはわずかに溶け,熱水中では一部分解する。希酸により容易に分解し,硫化水素を発生する。食物保存剤,純粋なものは電子エミッタに用いられる。脱毛作用があり,皮なめしにも使用される。

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