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石灰硫黄合剤 せっかいいおうごうざい

盆栽用語集の解説

石灰硫黄合剤

昔から使われている農薬の一つで、殺菌・殺ダニの効果がある。必要に応じた倍率に水で薄め、筆などで塗布、または噴霧器で散布する。冬は樹木の休眠期なので一般的に20倍、それ以外は1000倍程度に薄めるのが適当と言われる。ジンやシャリの化粧もこれで行なう。

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百科事典マイペディアの解説

石灰硫黄合剤【せっかいいおうごうざい】

農薬として用いられる殺菌・殺虫剤。有効成分は多硫化石灰である。市販されている工業製品は赤褐色の液体。うどんこ病銹(さび)病カイガラムシダニ類など各種作物や越冬期の果樹の病害虫防除に広く使われる。
→関連項目つる(蔓)割れ病

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世界大百科事典 第2版の解説

せっかいいおうごうざい【石灰硫黄合剤 lime sulfur】

硫黄と生石灰の混合液を加圧下,加熱して製造される殺菌剤で,多硫化石灰CaSxを主成分として含み,アルカリ性を示す赤褐色透明の液体である。開発の歴史の最も古い殺菌剤ではあるが現在でも広く用いられている。リンゴイチゴ,野菜類のうどんこ病,モモの黒星病,縮葉病,胴枯病,クリの葉枯病,ミカンのそうか(瘡痂)病,黒点病,かいよう(潰瘍)病,ムギ類の銹(さび)病,あかかび病,うどんこ病に有効であり,またダニ,カイガラムシなどにも有効である。

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大辞林 第三版の解説

せっかいいおうごうざい【石灰硫黄合剤】

生石灰と硫黄を加熱混合した農薬。カイガラムシ・うどん粉病・銹さび病などの防除に用いる。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石灰硫黄合剤
せっかいいおうごうざい
lime sulfur

硫化カルシウムを有効成分とする農業用殺菌殺虫剤。無機硫黄剤。有効成分は主として硫化カルシウムで,ほかに低位の硫化カルシウム,チオ硫化カルシウム,硫酸カルシウムを含む。褐赤色透明の液体。強アルカリ性。生石灰と硫黄を1:2の割合で混合し,水を加えて加圧釜中で加熱して製造する。この希釈液は植物体上で酸素,炭酸ガスの作用を受けて硫化水素や硫黄を生じ,これが病菌内の酵素の働きを阻害して殺菌効力を現す。麦類,りんご,野菜,茶樹などの病気および貝殻虫,葉だになどの害虫駆除に使用される。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石灰硫黄合剤
せっかいいおうごうざい

19世紀に発明された歴史ある農薬で、殺虫兼殺菌作用を有する。有効主成分は多硫化カルシウム(CaS5、CaS4、CaS2など)で、多硫化態カルシウム27.5%の赤色透明な液体と、45%の結晶品がある。うどんこ病やさび病などの病害やハダニ類の防除に利用され、カイガラムシ駆除には濃厚液を冬季に用いる。他の農薬と混用できない、作物の種類によっては薬害が出やすいなどの欠点があるが、選択性がないこと、安価であることなどの特長から、現在でも広く用いられている。[村田道雄]

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