確論(読み)カクロン

デジタル大辞泉 「確論」の意味・読み・例文・類語

かく‐ろん【確論】

根拠に基づく確かな議論
「退いて考うればいまだ―というべからず」〈逍遥小説神髄
他人の意に反して争うこと。〈色葉字類抄

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精選版 日本国語大辞典 「確論」の意味・読み・例文・類語

かく‐ろん【確論】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 他の人の意見気持にそむいて争うこと。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
    1. [初出の実例]「入夜、若宮大路大騒動、是故塩谷周防前司入道郎従等、依確論事及闘殺」(出典吾妻鏡‐建長二年(1250)一一月一一日)
  3. 明白な意見。まちがいのない議論。
    1. [初出の実例]「今まで見ざる書の確論にても、我始め習ひ得し偏執に引れて、心中には善しと思ひても自ら欺(あざむき)て不随」(出典:俳諧・蓼すり古義(1771))
    2. [その他の文献]〔新唐書‐王珪伝〕

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普及版 字通 「確論」の読み・字形・画数・意味

【確論】かくろん

精確評論。〔唐書、王珪伝〕對へて曰く、激濁揚、惡を疾(にく)み善を好むは、臣、數子に於て一日の長りと。、善しとす。(房)玄齡等、亦た以て己の長ずるを盡すと爲す。之れを確論と謂ふ。

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