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磐司磐三郎 ばんじばんざぶろう

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大辞林 第三版の解説

ばんじばんざぶろう【磐司磐三郎】

伝説で、狩人の先祖とされる人物の名。北関東から東北地方の伝承では、日光山の神を助けて狩猟の権利を得たとされ、地方によって一人の名とも兄弟二人の名ともいう。他の地方には兄弟の名を大汝小汝おおなんじこなんじ、大満小満おおまんこまんなどとし、その一方が神の出産を助けて恩寵を得たとする伝承もある。

出典|三省堂
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朝日日本歴史人物事典の解説

磐司磐三郎

日本の狩猟民の先祖といわれている伝説の人物。磐司と磐三郎という,ふたりの猟師とする伝承が古いとされており,万次(治)と万三郎,大摩と小摩,大汝 と小汝の表現もある。ふたりは対立し相争うが,一方が山の神を援助することにより,山の神の加護を受けるのに対し,他方は,山の神を助けなかったために,山の幸を受けられなくなるというモチーフが共通している。山民の典型である狩猟民たちは,かつては全国の山中を漂泊していたらしく,磐司磐三郎伝説は,全国に分布している。磐司磐三郎はひとりの狩人とする伝説もある。その代表的事例は,日光権現を助けて赤城明神を矢で射た猟師磐三郎である。彼はのちにマタギの開祖となっている。

(宮田登)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版
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世界大百科事典 第2版の解説

ばんじばんざぶろう【磐司磐三郎】

狩猟伝承にみられる狩人の名。この名をもつ2人,または磐司が姓という1人の狩人がまたぎの祖先であるという。磐次磐三郎とも書き万治(次)万三郎ともいう。仙台市西方奥羽山脈を越える二口峠に磐司巌(ばんじいわ)と呼ぶ巨岩が対立した場所があり,ここが磐司磐三郎の住処であったと伝え,また山形県立石(りつしやく)寺の山中を狩場としたともいう。この伝承は,もと次郎・三郎と呼ばれる2人の狩人があり,一方は山の神を援助してその礼に獲物を授けられ,他方はそれを断って山の幸を失ったという運勢の優劣を説明する神話の一類型であった。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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