コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

社会言語学 シャカイゲンゴガク

4件 の用語解説(社会言語学の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

しゃかい‐げんごがく〔シヤクワイ‐〕【社会言語学】

sociolinguistics》言語学の一分野。言語を社会的要因との関連で研究するもので、階級・職業・年齢・性別・人種などさまざまな社会層や場面の性質による言語の違いが主要な研究対象となる。言語社会学

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

社会言語学【しゃかいげんごがく】

言語学の一分野。言語現象を特に社会的事実との関連においてとらえていこうとするもの。たとえば,言語のバリアント(異形)と,社会階層,年齢,性,職業,教育水準など個人の社会・集団的属性との関連,また談話場面や状況に応じてみられる変異現象を記述分析する。
→関連項目人類言語学ダイグロシア

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

大辞林 第三版の解説

しゃかいげんごがく【社会言語学】

言語を人間社会のさまざまな事象に関係づけて研究する言語学の一分野。言語を抽象化せず現実の言語の差異や多様性に注目する。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会言語学
しゃかいげんごがく

広義の言語学の一分野。言語と社会の関係、具体的場面での言語の用いられ方を研究対象とする。古くは言語社会学とよんでいた。
 社会言語学の名のもとに行われている研究は、大きく三つに分けられる。第一のタイプは、時期的にはもっとも早くから行われてきたものであるが、狭義の言語学(言語そのものの構造を明らかにするもの)の成果を社会的な言語問題に適用するものである。正書法の制定(日本語のローマ字の綴(つづ)り方、漢字制限、仮名遣いなど)、標準語の整備と普及、国語教育法などがそのおもな内容である。これは、現時点からいうならば、一種の応用言語学であり、真の意味の社会言語学ということはできない。
 第二のタイプは、言語の実際使用が、どのような社会的条件とどのような関連の仕方をしているかを明らかにするもので、現在の研究の主流はこのタイプに属する。敬語・丁寧語の研究はその代表的なものであり、ほかに男女差、年齢差、職業別、場面の性質(格式ばっているか、くだけているか)などとの関係も研究対象とする。このような社会的条件と使用語彙(ごい)、文体差、話す速度、間の取り方、声の調子などとの相関関係を統計的手法を用い明らかにする。
 第三のタイプは、研究が十分には進んでいないが、大きく一つの国、文化を基盤として、そのなかで言語(多言語社会における複数の言語も含む)がどのような位置づけをされているか、文化と言語の関係、伝達行動(言語行動と非言語行動からなる)において言語がどのように用いられているか、対話の構造などを研究対象とする。この分野は「伝達の民族学」とよばれることもある。文化と言語の関係、とくに土着言語とその文化を扱うものを「人類言語学」とよぶことがある。
 言語構造を研究する狭義の言語学あるいは構造主義言語学は、ある一つの構造だけを対象とする傾向が強く、言語を等質的とみるが、社会言語学では、言語は本質的にいって異質な諸変種の複合体であるとみなす。構造主義言語学では、ある理想的な言語使用者を想定して、その人間がもっているはずの言語能力を記述しようとするが、社会言語学では、そのような考え方は非現実的であるとして退ける。[国広哲弥]
『鈴木孝夫著『ことばと文化』(岩波新書) ▽P・トラッドギル著、土田滋訳『言語と社会』(岩波新書) ▽田中克彦著『ことばと国家』(岩波新書) ▽R・バーリング著、高原脩・本名信行訳『言語と文化――言語人類学の視点から』(1974・ミネルヴァ書房)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の社会言語学の言及

【言語学】より


【境界領域】
 以上述べたものは,主として言語そのものを研究する分野であるが,言語が人間および人間社会のその他の事象と無関係に存在するものではないことから,言語とその他の事象との関係を研究する分野が必要になる。言語と心理との関係,発話行動における心理などを考える〈言語心理学〉,幼児の言語習得過程を研究し,母語教育に役立てようとする〈幼児言語学〉(〈幼児語〉の項を参照)または〈発達言語学〉,言語障害を研究する〈言語障害学〉,母語や外国語の教育方法を研究する〈言語教育学〉(〈言語教育〉の項を参照),などがあり,また,〈言語社会学〉または〈社会言語学〉と呼ばれる分野は,言語の側の差異と人間集団の差異(階層のちがいとか出身地のちがいとか)の関係を多方面にわたって研究し,〈言語人類学〉は,言語の諸事象と文化人類学的諸事象の間の関係を調査・研究する。〈言語社会学〉には,言語政策などを扱う分野(〈言語工学〉とも呼ばれる)もはいり,また,複数の言語が話される国などの問題を扱う言語教育学的研究も含まれる。…

※「社会言語学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

社会言語学の関連キーワード共時言語学言語心理学語源学社会的事実数理言語学通時言語学等語線一般言語学心理言語学法言語学

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

社会言語学の関連情報