ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダイグロシア」の意味・わかりやすい解説
ダイグロシア
diglossia
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
翻訳|diglossia
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
ギリシア語で「2(ダイ)/言語(グロシア)」を意味し,1959年,アメリカ合衆国の社会言語学者チャールズ・ファーガソン,C.が,同一言語の社会階層的2変種状況を指して提唱した概念である。事例として彼は,スイスにおける標準ドイツ語とスイス方言,ギリシアの古典語(カタレブサ)と民衆語(デモーティキー)などを列挙した。前者が高位変種,後者が低位変種である。1967年,アメリカの言語社会学者ジョシュア・フィッシュマン,J.が,社会階層的2言語状況を指す用語に拡張し,現在ではこの意味での使用が一般的である。1980年代に,書き言葉における同様の状況(社会階層的1言語2文字使用状況)を指して「ダイグラフィア」(2文字)という概念が提唱されたが,その使用はそれほど広まっているとはいえない。大学に関していえば,俗語のプレスティージが徐々に高まり,ラテン語の権威を脅かそうとする,17世紀後半から18世紀にかけての状況がダイグロシア的状況といえる。また現代世界における大学の言語状況は英語を高位変種とし,各国の国語を低位変種とするダイグロシア状況にあるといってよいかもしれない。
著者: 原 聖
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報
社会言語学の用語。アメリカのファーガソンC. A. Fergusonが最初に提唱した概念。多言語社会においては二言語、単一言語社会においては二言語変種(共通語と地方方言、改まった文体とくだけた文体など)を社会的な場面の性質に応じて使い分け、その使い分け方が社会的に定まっている現象をいう。言語・言語変種の切り替えは「コード切り替え」code-switchingとよばれる。
[国広哲弥]
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新