日本歴史地名大系 「神崎関」の解説
神崎関
かんざきのせき
神崎に設けられていた船舶から津料を徴収するための関所。成立した時期は明らかではないが、正安三年(一三〇一)に伏見上皇の院宣によって、神崎関と
暦応元年(一三三八)に幕府から渡辺・神崎両関升米が興福寺修造料所として返付されているが(同年一〇月一九日「執事高師直施行状案」春日大社文書)、翌年には当沙汰人を退け、律家雑掌に引渡されている(同二年三月二七日「室町将軍家御教書」同文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報