神祇信仰に関する和歌。日本古来の神への信仰や神々の由来、神社の縁起を詠んだ歌、神社の祭礼その他行事の歌、神の託宣の歌(神詠)などの総称。日本の神は日本の歌である和歌を愛しているという信仰のもと、神社に和歌や歌合(うたあわせ)を奉納する風習が盛んになるとともに神祇歌も増加したが、神楽歌(かぐらうた)などの神事歌謡も神祇歌と密接な関係がある。『拾遺(しゅうい)和歌集』の神楽歌は実質的には神祇歌とみなされる。ただし、勅撰(ちょくせん)集の部立(ぶだて)としては『後拾遺和歌集』雑(ぞう)6に「神祇」として「釈教(しゃっきょう)」「誹諧歌(はいかいか)」とともにみえるのが最初。『千載(せんざい)和歌集』で一巻として独立し、以後、勅撰集はすべて20巻のうちの1巻をこれにあてている。「日本紀竟宴(にほんぎきょうえん)和歌」(『日本書紀』講読のあと催された宴席での和歌)のあるものも後には神祇歌として扱われている。本地垂迹(ほんじすいじゃく)説の浸透とともに、神祇歌は釈教歌と内容的に類似するに至る。また、歌徳説話などと結び付くことが多く、説話集や軍記物語など、歌集以外の分野にもしばしば取り込まれている。
[久保田淳]
〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...
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