神通村(読み)じんづうむら

日本歴史地名大系 「神通村」の解説

神通村
じんづうむら

[現在地名]打田町神通

東西に連なる葛城(和泉)山脈の南側山中を東流する二瀬ふたせ(瀬川とも)沿いに集落点在、北は和泉(現大阪府泉佐野市)、東は北志野きたしの(現粉河町)山地、西は中畑なかはた村に接する。二瀬川は村の東方字馬目うまめで北流する小流を合して北に向きを変え和泉国に流れ入るが、川沿いには和泉国に至る街道が通り、大木おおき越とよばれる。「続風土記」に「馬目より北に折れて渓に従ひ北行すること七町にして道の左に石表あり投上塚といふ、これを紀泉の界とす」とある。

中世神通畑じんづうばた村とよばれ、康永二年(一三四三)三月二九日付の池田庄公文下司等寄進状(庄司家文書)に「神通畑鎮守御供料足事」として「在紀伊国池田御庄勢田村山内字万蔵谷矣」とある。

神通村
じんづうむら

[現在地名]大沢野町神通

大沢野最下位段丘の神通川縁に位置し、北は福居ふくい(現富山市)、南はしお村、東は下大久保しもおおくぼ村。神通川の古称はみや川といったが、神々が当地を通ったので神通といい、川の名を神通川としたという。西対岸の中神通村・西神通村(現八尾町)ともとは一村であったといわれる。加賀藩領から万治三年(一六六〇)以降富山藩領。正保郷帳では高四二石余、田方二町余・畑方八反余。承応四年(一六五五)の村御印では小物成銀二八匁五分七厘が書上げられている(村々御印物等書上)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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