神風の(読み)カミカゼノ

大辞林 第三版の解説

かみかぜの【神風の】

( 枕詞 )
「伊勢」にかかる。 「 -伊勢の浜荻折りふせて/新古今 羇旅

かむかぜの【神風の】

( 枕詞 )
「伊勢」にかかる。 「 -伊勢の海の大石おいしに/古事記 」 〔伊勢は古来暴風が多く、天照大神の鎮座する地であるところからその風を神風と称して神風の吹く地の意からとする説や、「神風の息吹」のイと同音であるからとする説などがある〕

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精選版 日本国語大辞典の解説

かみかぜ‐の【神風の】

地名「伊勢」にかかる。古くは「かむかぜの」。
※新古今(1205)羇旅・九一一「神風伊勢の浜荻(はまをぎ)折り伏せて旅寝やすらむ荒き浜べに〈よみ人しらず〉」
② 神の縁で、祇園(ぎおん)社のある地名、京都の「八坂(やさか)」にかかる。
※東遊歌拾遺(10C後)六月十五日祇園感神院走馬時東遊「神か世の 八坂の里と 今日よりぞ 君が千歳は はかり始むる」
[補注]中世以降「かみかぜや」となることが多い。また、「新古今」の用例は「万葉‐五〇〇」にも同歌があり、「万葉」の原文「神風之」は「かむかぜの」とよまれている。

かむかぜ‐の【神風の】

地名「伊勢」にかかる。伊勢が皇太神宮のある所であり、風がはげしいからという。一説に、神風の息吹(いぶき)の意で「い」にかかるとも。→かみかぜの
※古事記(712)中・歌謡「加牟加是能(カムカゼノ) 伊勢の海の 大石(おひし)に 這ひ廻(もとほ)ろふ」
[補注](1)仙覚の「万葉集註釈」所引「伊勢国風土記」(逸文)には、国つ神の伊勢津彦が天孫に国を献じて大風を起こして去ったので「神風の伊勢の国、常世(とこよ)の浪寄する国」と称したという説話を掲げる。
(2)中世以降は、多く「かみかぜや」の形で用いられる。

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