禅客(読み)ゼンカク

精選版 日本国語大辞典 「禅客」の意味・読み・例文・類語

ぜん‐かく【禅客】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かく」は「客」の漢音。「ぜんがく」とも )
  2. 参禅している僧侶。禅の修行僧。
    1. [初出の実例]「禅客月帰隣寺晩、仙禽浪宿野塘深」(出典:本朝無題詩(1162‐64頃)二・山家雪中排戸眺望青松列山白鶴立汀禅客帰寺樵夫過門〈藤原周光〉)
    2. [その他の文献]〔薛能‐聖崗詩〕
  3. 禅院での役名。住持の上堂に当たって、住持と問答をする役目の僧。
    1. [初出の実例]「相国寺でさるべい人の禅客に説丞相弘とよませられたはわるいぞ」(出典史記抄(1477)一五)
    2. [その他の文献]〔勅修百丈清規‐二〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「禅客」の読み・字形・画数・意味

【禅客】ぜんきやく

参禅の人。

字通「禅」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android