精選版 日本国語大辞典 「秀衡椀」の意味・読み・例文・類語 ひでひら‐わん【秀衡椀】 〘 名詞 〙 ( 藤原秀衡の創意によると伝えられるところからいう ) =なんぶわん(南部椀)〔桜塢漫録(18C中)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「秀衡椀」の意味・わかりやすい解説 秀衡椀【ひでひらわん】 奥羽地方で作られた椀。内側は朱漆塗,外側は,黒漆塗の上に朱漆で雲形や植物文様などの大胆な文様を描き,ところどころに切箔(きりはく)を置いて菱形などを表す。桃山時代以降の作品が現存,南部領内の産といわれる。→関連項目漆器|椀 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「秀衡椀」の意味・わかりやすい解説 秀衡椀ひでひらわん 南部地方(岩手県)でつくられた椀の一種。朱漆(しゅうるし)で草花や樹木を描き、大形の切箔(きりはく)で菱紋(ひしもん)を表した華やかな装飾を外側に施し、内側を朱塗り、大ぶりの三重椀の形式からなる。南部地方産なので藤原秀衡の名にちなんだのであろうが、現存のものは桃山時代以降で、それ以前のものは知られていない。また、この地に古くからある南部椀、浄法寺(じょうぼうじ)椀との区別も明らかでない。[郷家忠臣] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例