穴門山神社(読み)あなとやまじんじゃ

精選版 日本国語大辞典 「穴門山神社」の意味・読み・例文・類語

あなとやま‐じんじゃ【穴門山神社】

  1. 岡山県高梁市川上町高山市にある神社。旧県社。祭神天照大神、倉稲魂神(うかのみたまのかみ)ほか二柱。名方浜宮。赤浜宮。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「穴門山神社」の解説

穴門山神社
あなとやまじんじや

[現在地名]川上町高山市 長田山ノ内宮山

高山市こうやまいち集落北方約一キロの谷筋に鎮座。別名赤浜あかはま宮・名方浜なかたはま宮。社名の由来は本殿左横の鍾乳洞によるという。旧県社。「川上郡誌」によると、祭神は天照大神・倉稲魂命・足仲彦命・穴門武媛命。「延喜式」神名帳に載る下道郡の同名社に比定する説があるが、明らかでない。境内に山神社など七社を祀る。社伝によると寛永九年(一六三二)に本殿を焼失。現在の本殿は同一四年の棟札によると、松山藩主池田長常によって再建されたもので、県指定重要文化財。桁行三間・梁間二間の単層・三社流造・銅板葺。軒は二重繁垂木、組物は二手先、中備には彫刻を施した蟇股を使用し、妻飾は忍冬唐草文様の虹梁・蟇股・斗組を組合せ装飾性に富む。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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