空木(読み)ウツギ

デジタル大辞泉 「空木」の意味・読み・例文・類語

うつ‐ぎ【空木/×卯木】

アジサイ科の落葉低木。山野自生。幹の内部中空で、よく分枝する。葉は卵形でとがり、縁に細かいぎざぎざがある。初夏、白い5弁花が群れ咲く。生け垣にしたり、木釘きくぎ楊枝ようじを作る。うのはな。かきみぐさ。

うつお‐ぎ〔うつほ‐〕【空木】

中が腐って、空洞になった木。うつろぎ。
「わが居たる―の前に」〈宇治拾遺・一〉

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精選版 日本国語大辞典 「空木」の意味・読み・例文・類語

うつお‐ぎうつほ‥【空木】

  1. 〘 名詞 〙 幹の中が朽ちて、空洞になっている木。うつろぎ。
    1. [初出の実例]「我ゐたるうつほ木のまへに、ゐまはりぬ」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一)

うつろ‐ぎ【空木】

  1. 〘 名詞 〙 中が空洞になった木。うつおぎ。
    1. [初出の実例]「ある山寺にうつろ木の一なん有りける」(出典:俳諧・志多良(1813)一)

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普及版 字通 「空木」の読み・字形・画数・意味

【空木】くうぼく

うつろ木。

字通「空」の項目を見る

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