立尽す(読み)タチツクス

デジタル大辞泉 「立尽す」の意味・読み・例文・類語

たち‐つく・す【立(ち)尽(く)す】

[動サ五(四)]感激したり呆然となったりして、いつまでもじっと立っている。「なすすべもなくその場に―・す」
[類語]立つ佇む突っ立つ起立起こす起きる立てる引き起こす起き上がる立ち上がる直立仁王立ち棒立ち

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「立尽す」の意味・読み・例文・類語

たち‐つく・す【立尽】

  1. 〘 自動詞 サ行五(四) 〙
  2. 身動きもせずいつまでも立っている。立ち通す。
    1. [初出の実例]「欄干に立ち尽くして、そなたの空よと眺むれば」(出典:謡曲・班女(1435頃))
  3. 全部燃えてしまう。燃えつきる。
    1. [初出の実例]「蝋燭は最う燼(タ)ち尽(ツク)して、燃残りの心のぱちぱち撥る音が為て」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android