引起す(読み)ヒキオコス

デジタル大辞泉 「引起す」の意味・読み・例文・類語

ひき‐おこ・す【引(き)起(こ)す】

[動サ五(四)]
倒れたり、横になったりしたものを、引っ張って起こす。「腕をとって―・す」
(「惹き起こす」とも書く)事件・騒ぎなどを新たに生じさせる。「論争を―・す」
[類語](1立つ佇む立ち尽くす突っ立つ起立起こす起きる立てる起き上がる立ち上がる直立仁王立ち棒立ち/(2招くもたらす持ちきた来す生む将来する招来する誘発する惹起じゃっきする生ずる生み出す作り出す創出する創造する

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引起す」の意味・読み・例文・類語

ひき‐おこ・す【引起】

  1. 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
  2. 倒れたり、横たわったりしている人や物などを引っぱって起こし立たせる。
    1. [初出の実例]「君は物もおぼえでふし給へるを、おましなほさんとひきおこしたてまつれば」(出典:落窪物語(10C後)一)
  3. 衰えすたれた家・国などを再興する。
    1. [初出の実例]「世の中は和泉の杣木(そまき)とる民のふかきを更に引き起さなん〈藤原実氏〉」(出典玉葉和歌集(1312)雑三・二二三九)
  4. ( 「惹起」とも書く ) それがきっかけとなって、新しい事態を現出させる。事件や騒ぎなどを起こす。惹起(じゃっき)する。
    1. [初出の実例]「熱湯は腸風をひきおこすといふ」(出典:正法眼蔵(1231‐53)洗浄)

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