立石岬(読み)タテイシミサキ

デジタル大辞泉 「立石岬」の意味・読み・例文・類語

たていし‐みさき【立石岬】

福井県南部、敦賀つるが半島先端にある岬。海岸海食崖が発達し、海面下は波食台になっている。高さ約110メートルの場所に明治14年(1881)、日本人設計・建造した最初の洋式灯台が立つ。また付近に敦賀発電所がある。

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日本歴史地名大系 「立石岬」の解説

立石岬
たていしみさき

敦賀半島北端敦賀港まで海上四里にある岬。明治一四年(一八八一)日本人の設計建設による最初の洋式灯台が、一二〇メートルの山頂に設けられた。

付近は波が荒いため難船が多く、元禄五年(一六九二)一月一二日付越前玉川浦善太郎難船諸品請取状(海安寺文書)、元禄一〇年五月二日付加賀宮脇能登屋与右衛門難船荷物ニ付取替証文(立石区有文書)、享保五年(一七二〇)二月二六日付若狭小浜和久屋源七難船ニ付諸品請取証文(刀根家文書)をはじめ、多数の浦方証文が残されている。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「立石岬」の意味・わかりやすい解説

立石岬
たていしみさき

福井県中央部、敦賀(つるが)半島北端の岬。地溝状の浦底(うらそこ)湾とその延長部の低地によって、地形上は半島本体とはやや孤立する立石地塁の北端にあたる。背後の110メートルの山上にある灯台は、敦賀湾に入る船のために1880年(明治13)に設置

[島田正彦]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「立石岬」の意味・わかりやすい解説

立石岬
たていしみさき

福井県中央部,敦賀半島の北端にある岬。敦賀市に属し,敦賀湾の入口を示す灯台がある。近くの浦底に敦賀原子力発電所がある。若狭湾国定公園に属する。

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