竜山八幡神社(読み)たつやまはちまんじんじや

日本歴史地名大系 「竜山八幡神社」の解説

竜山八幡神社
たつやまはちまんじんじや

[現在地名]大朝町新庄

新庄の供免しんじようのきようめんに鎮座し、もと竜山駿河八幡宮と称した。祭神は応神天皇ほか。旧村社。近世には新庄村の氏神であった。

正和二年(一三一三)吉川経高の大朝本庄入部に伴い、同氏の守護神若宮八幡を本貫の駿河国入江いりえ吉川きつかわ(現静岡県清水市)から勧請したと伝える。現本殿は国指定重要文化財で、内陣柱の墨書銘に「此宮永禄元年戊午歳建申候、珎融」とみえる。社領は二六〇石あったが、慶長六年(一六〇一)検地でことごとく没収されたという。宝永五年(一七〇八)の再建棟札(社蔵)によれば、寛文九年(一六六九)花屋小田氏が大施主となり、釣鐘鐘撞堂寄進し、その後同氏と惣氏子によって幣殿拝殿・石鳥居などが寄進され、正徳五年(一七一五)の寺社畝高改帳(社蔵)では境内畝数六畝九歩とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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