笠間日動美術館（読み）かさまにちどうびじゅつかん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

笠間日動美術館
かさまにちどうびじゅつかん

茨城県笠間市笠間にある美術館。東京銀座の日動画廊の創業 45周年を記念して，1972年 11月開館した。創業者長谷川仁の意思に基づく個人美術館で，洋画商の経験から必要と考えられるコレクションの収集活動と展示の方向をもっている。収蔵品は，岸田劉生 24点をはじめ，藤島武二，満谷国四郎，辻永，高畠達四郎，林武，木内克，佐伯祐三，児島善三郎，藤田嗣治など洋画，彫刻の近現代巨匠の作品が多く，また作家の自画像 90点やパレット約 200点なども展示されている。ほかに印象派，エコール・ド・パリ，アメリカ現代美術を含め，収蔵作品総数約 2000点。また，美術館付近は丘陵地帯3万 5000m²に広がる笠間芸術村のあることで知られ，日動美術館はこの芸術村のシンボルともいわれる。一帯には，現在多くの画家や陶芸家が集り，各種の作家活動を行なっている。芸術村にある当館付属春風万里荘は，かつて陶芸家北大路魯山人が住んだ古民家を移築したもの。

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かさまにちどうびじゅつかん 【笠間日動美術館】

茨城県笠間市にある美術館。昭和47年(1972)創立。東京銀座にある日動画廊の創業者長谷川仁(じん)と妻の長谷川林子(りんこ)が開設。フランス美術、日本近現代洋画、現代アメリカ美術などを収蔵・展示する。岸田劉生やモネ、ゴッホなどの作品を所蔵。分館として同市内に春風萬里荘がある。
URL：http://www.nichido-garo.co.jp/museum/
住所：〒309-1611 茨城県笠間市笠間978-4
電話：0296-72-2160

出典　講談社