デジタル大辞泉 「筋無い」の意味・読み・例文・類語 すじ‐な・い〔すぢ‐〕【筋無い】 [形][文]すぢな・し[ク]1 すじが通らない。道理に合わない。見当はずれだ。「一旦条約せし事を―・く破らんとする時は」〈染崎延房・近世紀聞〉2 素性がよくない。由緒正しくない。「元来―・き分限」〈浮・永代蔵・三〉[類語]見当違い・誤算・的外れ・お門違い・場違い・筋違い・見当外れ・期待外れ・目算違い・当て外れ・頓珍漢 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「筋無い」の意味・読み・例文・類語 すじ‐な・いすぢ‥【筋無】 〘 形容詞口語形活用 〙 [ 文語形 ]すぢな・し 〘 形容詞ク活用 〙① 道理にかなわない。条理に外れている。筋が通らない。見当はずれである。また、思慮分別に欠ける。[初出の実例]「ほうばい中にても、なかわろく候へば、すちなき事を申候」(出典:小早川家文書‐嘉吉三年(1443)八月一二日・小早川陽満置文写)「其程すぎて筋(スヂ)なきりんきあそばし」(出典:浮世草子・好色一代女(1686)三)② 由緒(ゆいしょ)正しくない。[初出の実例]「人々、猶すぢなきものの心ぎはなりと、ほめけりとか」(出典:宇治拾遺物語(1221頃)一五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例