デジタル大辞泉 「頓珍漢」の意味・読み・例文・類語 とん‐ちん‐かん【頓珍漢】 [名・形動]《鍛冶屋かじやの相槌あいづちの音を漢字を当てて表したもの。その打つ音がそろわないところから》1 物事のつじつまが合わないこと。見当違いであること。また、そのさま。「頓珍漢な受け答え」2 間のぬけた言動をすること。また、そのさまや、その人。「頓珍漢な奴」「この頓珍漢め」[類語](1)的外れ・誤算・見当違い・お門違い・場違い・筋違い・見当外れ・期待外れ・目算違い・当て外れ/(2)馬鹿・阿呆あほう・魯鈍ろどん・愚鈍・無知・蒙昧もうまい・愚昧ぐまい・愚蒙ぐもう・暗愚・頑愚・愚か・薄のろ・盆暗ぼんくら・まぬけ・とんま・たわけ・馬鹿者・馬鹿野郎・馬鹿たれ・与太郎・抜け作・おたんこなす・おたんちん・あんぽんたん・べらぼう・あほんだら・頓痴気・木偶でくの坊・唐変木・表六玉・表六・いかれぽんち・ぼけなす・ろくでなし・脳足りん・出来損ない・すっとこどっこい 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「頓珍漢」の意味・読み・例文・類語 とん‐ちん‐かん【頓珍漢】 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「頓珍漢」は当て字。鍛冶屋の相槌(あいづち)を打つ音が交互してそろわないさまから )① 物事が行き違ったり前後したりしてわけがわからなくなること。つじつまが合わないで、ちぐはぐになること。また、そのさま。[初出の実例]「間の悪い時にゃあ悪いもので、かうとんちんかんに見出されちゃあ」(出典:歌舞伎・恋慕相撲春顔触(1872)序幕)「これで懸合をやった日には頓珍漢なものが出来るだらうと」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二)② とんまな言動をすること。また、そのさまやそのような人。[初出の実例]「偉い子供も出来の悪い子供もわからないトンチン漢だと」(出典:続あにいもうと(1934)〈室生犀星〉) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by