フランスのモラリスト、ラ・ロシュフコーの格言集。通例マキシムMaximesと略称する。1664年初版刊行、以後生前第5版まで改稿・修正を重ねる。人間性の根源にエゴイズムをみるモラリストの格言約600を集めたもの。「偽善とは、悪徳が美徳に対してささげる賛辞である」などはいいえて妙なる表現の巧みさ、「涙のなかには、他人を騙(だま)しおおせたあとあとで、しばしば自分自身をすら欺(あざむ)くものがある」などは人間観察の鋭さを示すもの。「老いる術(すべ)を知る人はほとんどない」、「太陽も死も直視することを得ない」となると、そこにはもう皮肉や警句はなく、ただ人間の限界を冷徹なまでに見つめる目があるばかりである。しかも、この一般論の大家は、「個々の人間を知るよりは人間一般を知ることのほうがたやすい」ことをもわきまえていた。
[山田
]
『内藤濯訳『箴言と省察』(1983・グラフ社)』
〘 名詞 〙 春の季節がもうすぐそこまで来ていること。《 季語・冬 》 〔俳諧・俳諧四季部類(1780)〕[初出の実例]「盆栽の橙黄なり春隣〈守水老〉」(出典:春夏秋冬‐冬(1903)〈河東碧梧桐・高...