(読み)たかむら

精選版 日本国語大辞典 「篁」の意味・読み・例文・類語

たかむら【篁】

  1. 謡曲四番目物廃曲作者不詳。後鳥羽院北面武士隠岐島に流された院を尋ねて海を渡ろうとすると、小野篁化身船頭となって武士を渡す。これを聞いた院がこの地にさきに流された小野篁の墓所を弔うと、篁の霊が現われて、院に逆臣を滅ぼして逆鱗をしずめようと奏上する。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「篁」の読み・字形・画数・意味


15画

[字音] コウ(クヮウ)
[字訓] たかむら・たけやぶ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は皇(こう)。〔説文五上に「竹田なり」とあり、をいう。六朝以後、その風韻を愛する人が多く、「竹林七賢」「竹渓の六逸」など、そのような高士の話が伝えられている。

[訓義]
1. たかむら、たけやぶ。
2. 竹。
3. 笛。

[古辞書の訓]
和名抄〕篁 太加无良(たかむら)、俗に云ふ、多可波良(たかはら) 〔名義抄〕篁 タカムラ・タカハラ

[熟語]
篁逕篁筍篁篠篁陣篁竹・篁路
[下接語]
篁・烟篁・瓊篁・糸篁・脩篁・春篁・松篁・笙篁・新篁・翠篁・成篁・疎篁・篁・叢篁・池篁・晩篁・風篁・碧篁・野篁・幽篁・緑篁・林篁・老篁

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