粉飾預金(読み)フンショクヨキン

デジタル大辞泉 「粉飾預金」の意味・読み・例文・類語

ふんしょく‐よきん【粉飾預金】

銀行など金融機関月末決算期末に、実数以上に見せかけるために作為的に増加させた預金ウインドードレッシング

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精選版 日本国語大辞典 「粉飾預金」の意味・読み・例文・類語

ふんしょく‐よきん【粉飾預金】

  1. 〘 名詞 〙 銀行が見せかけに作った預金。手形交換所から持ち帰った小切手を翌日引落したり、返済された貸付金貸付はそのままにして預金にまわしたりするなどの方法で作るもので、実質のない預金。

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改訂新版 世界大百科事典 「粉飾預金」の意味・わかりやすい解説

粉飾預金 (ふんしょくよきん)

金融機関が預金計数を増加させようとして,実際の残高以上に,帳簿上の残高をかさ上げしてつくる預金のこと。ウィンドー・ドレッシング・デポジットwindow dressing depositともいう。なお,粉飾決算もウィンドー・ドレッシングという。粉飾の方法としては,(1)ある企業がある銀行のA,B両支店と取引がある場合,A支店払小切手をB支店に入金させ,同時に同額のB支店払小切手をA支店に入金させる方法(手形交換所で相殺されるので相落(あいおち)小切手という),(2)自店払いの小切手を資金として他店から為替振込みをさせる方法,(3)預金担保貸出しを,預金利率と同率の貸出しレートで行う方法(粉飾両建預金),などがある。粉飾預金は要するに虚偽の計数であるから行うべきものではなく,監督官庁日本銀行等から金融機関に対し厳重に自粛が要請されている。
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百科事典マイペディア 「粉飾預金」の意味・わかりやすい解説

粉飾預金【ふんしょくよきん】

銀行が預金残高を実質以上に水増しした預金。ウィンドー・ドレッシングとも。手形交換所から持ち帰った小切手をその日に預金口座から引き落とさずに翌日引き落としたり,貸付の返済金を1日預金としておいたりする等の方法による。

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