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糸割符由緒書 いとわっぷゆいしょがき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

糸割符由緒書
いとわっぷゆいしょがき

糸割符仲間の報告書。1巻。江戸時代末期の編集。慶長9 (1604) 年,京都,堺,長崎の3ヵ所の商人が糸割符の特権を認められてから文化 12 (1815) 年にいたるまでの糸割符商人組合の沿革や内容などをまとめた文書。

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世界大百科事典 第2版の解説

いとわっぷゆいしょがき【糸割符由緒書】

江戸時代,幕府より生糸貿易の特権を与えられた糸割符仲間が,随時幕府や関係機関の求めに応じて,糸割符の成立事情,幕府に対する貢献や幕府より与えられた諸特権,糸割符制度の変遷などについて報告したもの。糸割符制度の成立や内容を知る貴重な史料であるが,生糸貿易について見ると,糸割符仲間との関係や徳川家康以来の諸特権が強調され,それを維持しようとする主張が露骨で,その他の生糸貿易にはほとんどふれていない。長崎,堺,京都のそれぞれの糸割符仲間の作成したものが多く残っている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

糸割符由緒書
いとわっぷゆいしょがき

江戸末期に編纂(へんさん)された京都糸割符仲間の由緒書。1冊。1604年(慶長9)糸割符制創設の経緯から、1815年(文化12)までの糸割符商人の沿革と特権の内容を記したもので、わが国の近世貿易史の基本史料の一つ。1800年(寛政12)伊藤権左衛門著の同名の書(『続々群書類従』16所収)があるが簡略。また数点の類書の伝存が知られている。[中村 質]
『本庄栄治郎他編『近世社会経済叢書8』(1927・改造社)』

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