紋を装飾模様として用いることは、すでに鎌倉時代から始まる。しかし、それは主として鶴(つる)の丸、鳳凰(ほうおう)の丸、巴(ともえ)など、吉祥的な性格をもった紋を地文風に敷き詰めるか、器物・衣装の要所に配したもので、変化に富んだ各種の紋を自由に散らした紋尽、紋散らしの出現は江戸初期(17世紀初頭)を待たねばならない。こうした紋尽には、実際使われている家紋以外に、華麗な草花、鳥獣、あるいはしゃれた器物を丸紋風に仕立てたものが含まれており、形式や色彩に変化をつけている。やがて江戸中期以後、丸紋はしだいに絵様化し、紋章形式の本来的な抽象性が希薄になり、したがって紋尽のおもしろさも損なわれていった。
[村元雄]
4月1日の午前中に、罪のないうそをついて人をかついでも許されるという風習。また、4月1日のこと。あるいは、かつがれた人のこと。四月ばか。万愚節。《季 春》[補説]西洋もしくはインドに始まる風習で、日本...