デジタル大辞泉 「細胞内共生説」の意味・読み・例文・類語 さいぼうない‐きょうせいせつ〔サイバウナイ‐〕【細胞内共生説】 真核生物の細胞小器官は異種の原核生物が内部に共生することによって生じたという仮説。1970年、米国の生物学者リン=マーギュリスが提唱。ミトコンドリアはプロテオバクテリア、葉緑体は藍藻(シアノバクテリア)、核や細胞質は古細菌に由来するとされる。共生説。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「細胞内共生説」の意味・わかりやすい解説 細胞内共生説さいぼうないきょうせいせつintracellular simbiotic theory 単に共生説,または入れこ説などとも呼ばれる。真核細胞の中にあるミトコンドリアや葉緑体などの小器官の起源が,共生化した原核細胞であるとする仮説。 L.マーギュリスが提唱した。これらの小器官の膜が二重になっている点,宿主からある程度独立して増殖し内部に DNAをもつ点,内部に原核細胞性の蛋白質合成系が存在するなどを主な根拠とする。葉緑体は藍藻,鞭毛 (べんもう) はスピロヘータなどをその起源生物と想定するが,真核細胞の核膜の起源は説明できず,確証は得られていない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by