経済民主化(読み)けいざいみんしゅか(その他表記)economic democratization

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「経済民主化」の意味・わかりやすい解説

経済民主化
けいざいみんしゅか
economic democratization

第2次世界大戦後,日本経済の再建にあたって行われた民主化,非軍事化措置。連合軍占領政策に基づいて日本の潜在的軍事力,軍国主義の復活を阻止するために,(1) 労働,(2) 土地,(3) 資本の3つの面で改革が行われた。 (1) いわゆる労働三法 (労働基準法,労働組合法,労働関係調整法) といわれるもので,労働者の権利を保障し,労働組合の発展を通じて労働関係の民主化をはかるものであった。 (2) 農地改革で,不在地主の土地などを小作農に解放し,自作農を創設することにより農村の民主化をねらいとしていた。 (3) 財閥解体独占禁止法過度経済力集中排除法制定で,資本,企業の領域で民主化をはかるものであった。

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