絶倫(読み)ゼツリン

デジタル大辞泉 「絶倫」の意味・読み・例文・類語

ぜつ‐りん【絶倫】

[名・形動]技量などが、なみはずれてすぐれていること。また、そのさま。抜群。「精力絶倫
膂力りょりょく―にして」〈竜渓経国美談

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精選版 日本国語大辞典 「絶倫」の意味・読み・例文・類語

ぜつ‐りん【絶倫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「倫」はともがらの意 )
  2. 技術、力量などが人なみはずれて、すぐれていること。群を抜いていること。また、そのさま。抜群。絶類
    1. [初出の実例]「以馬芸絶倫之騎士乗」(出典:九暦‐九条殿記・五月節・天慶七年(944)五月三日)
    2. 「それをどうかすると、冷かし半分に、精力絶倫(セイリョクゼツリン)と褒める批評家がある」(出典:不思議な鏡(1912)一〈森鴎外〉)
    3. [その他の文献]〔漢書‐匡衡伝〕
  3. 風景などがなみはずれて美しいこと。また、そのさま。絶麗
    1. [初出の実例]「照湖山以絶倫。更継尼嶺之日」(出典:本朝文粋(1060頃)一一・菊是花聖賢詩序〈大江匡衡〉)
    2. 「此の地の繁華、世絶倫」(出典:柳橋新誌(1874)〈成島柳北〉二)

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普及版 字通 「絶倫」の読み・字形・画数・意味

【絶倫】ぜつりん

なみはずれ。〔漢書、匡衡伝〕長安の令楊興、(楽陵侯史)高にきて曰く、~原の學匡衡は材智餘りり、經學倫なり。但だに階無きを以て、~方に在り。將軍に召して府に置かば、學士歙然(きふぜん)として仁に歸せん。

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