続狂言(読み)ツヅキキョウゲン

デジタル大辞泉 「続狂言」の意味・読み・例文・類語

つづき‐きょうげん〔‐キヤウゲン〕【続(き)狂言】

歌舞伎初期に行われた一幕物離れ狂言に対して、数幕にわたって連係した筋をもつ歌舞伎狂言

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精選版 日本国語大辞典 「続狂言」の意味・読み・例文・類語

つづき‐きょうげん‥キャウゲン【続狂言】

  1. 〘 名詞 〙 歌舞伎の初期に行なわれた一幕物の放狂言(はなれきょうげん)に対し、二番続・三番続と、幾幕にもわたって展開するよう仕組まれた歌舞伎狂言。つづき。
    1. [初出の実例]「したが終(つい)につづき狂言(キャウケン)に役のない事思へはいごかぬさうで気毒じゃ迄」(出典評判記・難波立聞昔語(1686)吉川源三郎)

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改訂新版 世界大百科事典 「続狂言」の意味・わかりやすい解説

続狂言 (つづききょうげん)

歌舞伎用語。放(はなれ)狂言(一幕物)に対する用語で,多幕物の狂言のこと。ただし歌舞伎において場面と場面を幕の閉開で区切るようになるのは元禄期(1688-1704)からで,続狂言が上演されることと,幕の発生とはむすびつかない。初期には,間(あいの)狂言や口上などで場面を区切っていたものと考えられる。上方における最初の続狂言は,1664年(寛文4)大坂荒木与次兵衛座の福井弥五左衛門作《非人敵討》,江戸においては,同じく64年市村座の都伝内作《今川忍び車》ということになっているが,両者とも明確な根拠がない。現実には,もう少々早くから2場以上の場数をもつ狂言が上演されていたようである。元禄期になると,上方では三番続き,江戸では中村座,市村座が四番続き,山村座森田座が五番続きという定型が生まれ,演劇的には飛躍的な発展を見せている。
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百科事典マイペディア 「続狂言」の意味・わかりやすい解説

続狂言【つづききょうげん】

放狂言

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