繊毛虫亜門Ciliataに属する原生動物の総称。ゾウリムシ,ラッパムシ,ツリガネムシなどが含まれ,大部分は淡水,海水で自由生活するが,寄生性のものも少なくない。原生動物中,もっとも分化の進んだ類で,鞭毛虫類から生じたものであろうと考えられている。体は繊毛で覆われ,生活機能を統制する大核と生殖に関係する小核との2種の核があり,そのほかに細胞口,細胞咽頭,食胞,収縮胞などがある。繊毛の働きで水流を起こし,体を移動させながら餌をとっている。無性生殖では二分裂あるいは出芽を行い,有性生殖ではおもに接合が行われる。
繊毛虫類は全表面に一定の長さの繊毛を生ずる全毛類Holotrichaと,多くの繊毛が2~3列に密生して小膜をつくり,これらが並んで口前膜をつくる螺旋(らせん)毛類Spirotrichaとに大別されている。
執筆者:今島 実
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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