織成(読み)しょくせい

精選版 日本国語大辞典 「織成」の意味・読み・例文・類語

しょく‐せい【織成】

  1. 〘 名詞 〙
  2. おりなすこと。事を作り出すこと。
    1. [初出の実例]「青銅鋳出鏡生水、蛛網織成珠繋簷」(出典本朝無題詩(1162‐64頃)三・秋月詩〈中原広俊〉)
  3. 采糸金縷で織り上げた色あざやかな織物
    1. [初出の実例]「浸冰綃於潭面、如泉室之織成」(出典:本朝文粋(1060頃)八・月影満秋池詩序〈菅原淳茂〉)
    2. [その他の文献]〔後漢書‐輿服志下〕

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普及版 字通 「織成」の読み・字形・画数・意味

【織成】しよくせい

織りなす。晋・楊方〔合歓詩、五首、二〕寢(い)ぬるにの被を共にし 絮(じよ)には同功の緜(めん)を用ふ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「織成」の意味・わかりやすい解説

織成
しょくせい

文様織物の一種平織組織の地に,文様をつくるために必要な部分だけに太い色緯 (いろぬき) を織込んだもの。色緯一越ごとに地緯一越が入っているため,綴織 (つづれおり) より組織が緻密で,奈良時代に盛行した。現在では特定の高級帯地などにみられるだけとなった。

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